私は在る企業に勤務する超一流の開発者です。ダンディーな外見ながら高度な思考能力を駆使して一生懸命働いています。
近頃、勝手なメーリングリストを作って遊んでいるオタク連中が私の部署の新人たちを引き込み非常に目障りになりました。 無能な新人には指導も教育もする気はないので、メールで脅かしてやりました。無能でオタクな新人にはその程度で十分でしょう。
オタクな張本人どもは、以前私のそばに引っ越してきてからじゃべり続けたやつらです。私の集中力にも限度があります。 そのまましゃべり続けるのは、私の妨害をするために違いありません。
私の思考を妨害するようなやつは無能で仕事ができないに決まっています。そんなやつらが私の妨害をするのは明らかに犯罪です。
そんなことは常識のはずですが、オタクな連中は常識が完全に欠落しているのでうんざりです。
本来ならば、私やそいつらの上司に報告するのですが相手が常識の通用しない犯罪者ですからそんなことを言ってられません。
そいつらや上司と口をきいて毛が抜けるのは、私のダンディズムに反するのでしばらく観察を行いをさせることにしました。
観察の結果をまとめて部長のはんこをもらうことにしました。 そいつらとは一言も口が聞けないのですが、部長のはんこをもらえばこっちのものです、私の思い通りになるはずです。 何しろ高度な思考過程を経てやっている事ですから間違いありません。
ロンダリング推進室の人間がポイント43の17Fに来てから、そろそろ1ヶ月になろうとしています。
当初より、彼らのおしゃべりが仕事の妨げになると考えられたため、私はその間の彼らの行動を観察し続けてきました。約1ヶ月間の観察の結果、改まる気配がまったく感じられないため、こうしてご報告することにいたしました。
こちらの資料をご覧ください。これは、ある日の夕方1時間余りの間の彼らの行動を記録したものです。
この資料でお分かりのとおり、彼らは、わずか1時間のうちの30分以上を無駄な会話に費やしています。
しかも、一日中絶え間なく続けているのです。これではロンダリング推進室というより、おしゃべりクラブです。彼らはわずか10分も静かにしていることができないようです。特に佐藤は、氷山がいない場合、わざわざ私用電話をかけてまでしゃべっています。
このおしゃべりが、他の従業員の生産性をどれほど落としているか、はかりしれないものがあると思います。
というのも、開発の仕事においては、高度な思考過程を必要とする複雑な設計を行わなけらばならないような局面があり、その際にはこの種の不快音が思考をはなはだしく妨げるからです。仕事は定時過ぎでないとはかどらないと言う開発者がいるのも、主にこの種の問題に悩まされているためではないかと思います。(佐藤、氷山両名は開発者として全くの無能力であるため、この種の思考は不要なのでしょう)
これは彼らの仕事上必要な「コミュニケーション」であるとする反論もあるかもしれません。
彼らが開発者であるとは思いませんが、開発者といえども仕事上必要なコミュニケーションをとるのは当然であり、特にプロジェクトの規模が大きくなればなるほど、開発工程のなかでコミュニケーションに費やされる割合は増えるものです。
しかし、これまでの様子をみる限り、これは「コミュニケーション」と言える常識の範囲をはるかに超えていると思います。彼らについていえば、「よるとさわるとしゃべっている」という言葉がぴったりでしょう。もともと席が隣なので、一日中「よるとさわると」の状態にあるわけで、つまりは一日中しゃべっているわけです。
できれば、本件のタイトルを「ロンダリング推進室廃止のお願い」としたかったところです。
が、それは受け入れては頂けないでしょう。そこで、こんな提案をさせて頂くことにいたします。
もし万が一、この件が許される「コミュニケーション」であるとするならば、我々開発者と同じフロアに置いておくことがそもそも間違っているのであり、その場合もやはり適切な処置を取るべきであると考えます。
- 佐藤と氷山両名を解雇する。
- 佐藤と氷山両名をそれぞれ別の部署に異動し、新たに別の人間を部員として任命する。
- 佐藤と氷山両名を、新たに用意した他の建物に移す。
- 佐藤と氷山両名を就業規則第32章第14節第975条、および第32章第55節第437条第1796項違反のため、第128章第538条、第7章第782条に基づいて処罰する。今後このようなことがないようにする。改善されないようなら解雇する。